1 博物館について

 

電卓博物館についてのQ & A

 

 

ここでは博物館にお越しになられる方が疑問に思われることについて答えられる範囲でお答えいたします。

Q
 電卓博物館はどこにあるの。
A
 電卓博物館は、神奈川県川崎市にあります。公開はしていません。

 以前は、所蔵電卓の一部を、飯田橋の東京理科大学近代科学資料館に展示していただいていましたが、計算用具の展示コーナーの廃止に伴い、現在は展示していません。


 

Q なぜ電卓を収集するのですか。
A
 好きだからとしかいえませんが、電卓とくにポケット電卓のコレクションは非常に面白いので皆さんにお勧めしたいと思います。
 コレクションの王道は切手や貨幣などでしょう。これらは大きな収納場所を必要としない、見た目がきれいで、種類が豊富、希少なものにこだわらなければそれほど高価ではなく、デパートなどで手軽に購入できるといったメリットがあります。しかし一方では欠点もあります。あまりに市場化されすぎていることです。いろいろな人が収集しているのでその道でトップになることは容易ではありません。また、最後はいかに資金を出せるかが勝負の分かれ目になります。所詮金持ちの収集家には勝つことができません。これに対し、電卓についてはまだほとんどの人が関心がなく、市場化されていません。業者も儲けにならないことから見向きもしません。こうした市場化されていない世界では、推理と足が勝負です。どこにいけば手に入るか、推理し行動することです。これこそコレクションの醍醐味です。デパートの売り場に並んでいるものを手に入れるのとは全く違う苦労の連続です。また偶然性に支配されます。私自身も、収集の中で今まで信じられない偶然に何度あったかわかりません。もちろんこうした偶然自体たゆまぬ苦労があったからこそ生じたといえます。それだけにやっと手に入れたときの喜びは最高です。こういう喜びは世の中にそうあるものではありません。
 最近ではインターネットのオークションやフリーマーケットが盛んになってきて、私が収集を始めた時の収集環境と比べ格段に良くはなってきていますが、それでもこうした喜びは変わりありません。市場化されていないため、仮に大金持ちが本気で収集をはじめたとしても(金持ちが収集するとは考えられませんが)、一般庶民よりはるかに有利とはいえません。電卓の収集に限らずコレクションする場合、市場化されていないものを選ぶことが、楽しみの上でもまたお金の節約の上でもいいと思います。



Q
 電卓の入手方法を教えてください。
A
 インターネットのオークションやフリーマーケットで入手できます。
 私自身は、インターネットのオークションとしてアメリカのebayや日本のyahooを利用しています。フリーマーケットは自宅のそばで開催されるものについて時々顔を出します。フリーマーケットで出る品は安いのですが、あまり出ることはなく、質もあまりいいとはいえないのでお勧めできません。しかし、私自身はフリーマーケットでの偶然の出会いを期待して、収集過程を楽しみに行きます。
 インターネットのオークションはよく利用しますが、いろいろおもしろい物が出品されるので、買いすぎないよう自分なりのルールを決め購入数を制限するようしています。ebayyahooを比較すると、yahooの方が国内取引なので安全だと思います。しかし、電卓の場合、国内では販売せず、海外でのみ販売したものも多いので、こうしたものについてはebayで買うことにしています。この中にはアラスカやアルゼンチンなどで長年使われ、ジャンクとしてebayに出品されたものなどもあります。戦後の日本経済を支えるため海外へ大量に輸出された電卓のほとんどが故障し捨てられる中、ほんの一部の電卓がオークションに出され、それが偶然に日本に住む私に落札され、再び日本に戻ってくるというのは、電卓自身にとっては全くの偶然としか言いようがありません。電卓が口を利けたなら、日本を出てからの境遇について電卓自身から聞いてみたいものです。傷だらけ、ほこりだらけになった電卓を磨きながらご苦労さんといってやりたい気持ちがします。電卓に限ることなく、コレクションをする場合は、市場化されていないものを選ぶことが、楽しみの上でもまたお金の節約の上でもいいと思います。



Q
 最近の電卓博物館の状況を教えて下さい。
A
 長年にわたり収集を続けてきた結果、昔発売したポケット電卓などかなり収集し、収集作業は一段落しました。一方、所蔵スペースなどの問題が生じたことから、所蔵品の整理を行うとともに、今後は、今まで収集したリーフレットなどを整理しながら、電卓に関する情報の整理と、ホームページの改修などにより、一般の方にもわかりやすい情報提供に努めていきたいと考えています。昔の電卓のパンフレットで、当博物館に掲載していないものをお持ちの方は、PDFなどを提供していただけると助かります。また、将来的には、電卓だけでなく、広く計算用具についての情報収集にも取り組んでいきたいと思います。

電卓博物館館長

 

fmailbox@fdentaku-museum.com (fを外してください)