TK-80 (NEC)
日本で最初のマイコン。1976年に日本電気から8万8500円で発売された。
マイコンブームを生むきっかけとなったマシン、組立説明書に従って組み立てていくトレーニングキットだった。ディスプレイも8桁のLEDで、キーボードも16進数キーとファンクションキーがいくつかあるだけ、BASICもないということで、何ができるわけでもなかったにもかかわらず、当初の予想に反し大きな人気を博した。
TK-80の人気に触発されて、国内メーカーからたくさんのマイコンキットが発売された。この中でTK-80BSは、マイコンキットとしてははじめてマイクロソフト社のBASICを搭載したもの。これ以降のパソコン用プログラムでは、BASICが標準となった。
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1976
8月
Aug. | TK-80 |
日本電気
NEC
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1977
3月
Mar. |
LKit-8
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富士通
Fujutu |
8月
Aug. |
H68TRA
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日立製作所
Hitachi |
9月
Sep |
LKit16
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パナファコム
Panafacom |
1978
3月
Mar |
EX-80
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東芝
Toshiba |
12月
Dec |
SHB80T
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シャープ
Sharp |
12月
Dec |
TK-80BS
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日本電気
NEC |
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Osborne 1
1981年3月に発売された世界最初のポータブルコンピュータ。
ポータブルとはいえ、携帯ミシンほどの大きさがあり、重量は13kgある。底のカバーは広げるとキーボードになり、2台のフロッピーディスク・ドライブにはさまれた5インチのディスプレイが現れる。この画面では小さすぎて英数字80桁のテキストを1度に表示できないため、画面を「窓」に見立てて少しずつ表示するしかなかった。当時の価格は1795ドル。
このコンピュータは当時大ヒットし、会社は急成長した。しかし、価格は安かったものの、価格を抑えるため旧式のオペレーティング・システムを採用したこと、Kayproなどの同業他社がより高性能な製品を出したことから、その人気は急速に低下し1983年後半には倒産した。
しかし、「ポータブル・コンピュータ」という分野を開拓したのはまぎれもなくこのOsborne 1である。同機は国立アメリカ歴史博物館にも展示されている。 | |
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国立アメリカ歴史博物館に展示されているOsborne 1 |
Osborne 1は、発売時期、シリアルナンバーにより若干外形が異なる。
ワシントンDCにある国立アメリカ歴史博物館に展示されているOsborne 1は初期型である。
(1999年4月13日撮影) |
Osborne 1の説明文
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SPEC
size: 20.5" wide 13" deep 9" high
weight: 23.5 lbs
portability: handled for carrying when closed, unit is weatherproof Unit size to fit under standard airline seat Power consumption: 120-230 volts AC 37 W
Environmental: no fan
Key borad: 69 keys + 12 numeric key
Processor: Z80A, 4 Mhz CPU Clock
Memory: 64K 4K RAM bank-swiched 60K for software 250 nsec programamable memory 350 nsec RAM
Display:white video on dark background 3.55" horiz. 2.63" vwrt. 24 line of 52 characters 96 upper and lower case characters 32 grafics characters
interface: serial RS-232C 1200 or 300 baud modem 9 pin plug IEEE-488 Keybord External video (24 x 52)Battery adapter
Disks: media 5.25" dowble sided two FDD |
(当博物館のOsbone 1は亀山大二郎氏より御寄贈いただいたものです。)
BYTE magazine APRIL 1982 |
BYTE magazine MAY 1982 |
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FAMILY COMPUTER (Nintendo)
70年代末、ゲームセンターや喫茶店で、インベーダーゲームをはじめとするビデオゲームが大流行した。1983年7月に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ(ファミコン)は、こうしたゲームが家庭でも楽しめるということで、爆発的にヒットした。スーパーマリオブラザーズ、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、テトリスや桃太郎伝説など、様々なジャンルでヒット作が続々登場し、その販売を後押しした。日本でのヒットを受け、1985年には米国で販売された。米国では ファミコンではなくNES(Nintendo Entertainment System)という名前で呼ばれ、やはり大ヒットを記録した。生産終了までの20年間に全世界で6,000万台が販売された。小さなトランプカードメーカーだった任天堂は巨大なアミューズメント企業に変身した。ファミコンは、CPU にApple Uと同じ"6502"を使うなど外見からは想像できない高性能マシンであったが、希望小売価格は1万4800円に抑えられたのがヒットにつながった。ファミコンのヒットを機に日本のゲーム産業は急成長し、その動向が世界の注目を集めるようになった。ゲームマシンは、その後映像の再生や通信機能の付加など進化が続いている。
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テレビゲームの歴史
1978 | スペースインベーダー、ゲームセンターに登場 |
1979 | ギャラクシアン |
1980 | パックマン |
1981 | ドンキーコング |
1983 |
ファミリーコンピュータ発売。
ゼビウス、信長の野望 |
1985 | スーパーマリオブラザーズ |
1986 |
ドラゴンクエスト
プロ野球ファミリースタジアム |
1987 |
ドラゴンクエストU
ファイナルファンタジー |
1988 |
ドラゴンクエストV
テトリス |
1989 | 任天堂、ゲームボーイ発売 |
1990 | 任天堂、スーパーファミコン発売 |
1991 |
ダービースタリオン
ストリートファイターU |
1992 | ぷよぷよ |
1993 | バーチャルファイター |
1994 |
ソニー、プレーステーション発売
セガ・エンタープライゼズ、セガサターン発売
ときめきメモリアル |
1996 |
任天堂、初の64ビット機NINTENDO64発売。
ポケットモンスター
パラッパラッパー |
1997 |
たまごっちブーム
電車でGO! |
1998 |
セガ、ドリームキャスト発売
ダンス・ダンス・レボリューション
ゼルダの伝説
時のオカリナ |
1999 | ファイナルファンタジー[ |
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その他のテレビゲーム |
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NINTENDO 64 (Nintendo)
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GAMECUBE (Nintendo)
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Play Station (Sony)
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| Tamagotti (Bandai)
“たまごっち”は1997年に発売された、たまご形キーホルダータイプの小さなデジタルペット。
たまごっちは宇宙からやってきた謎の生物で、たまごからふ化したら、エサをやったり遊んであげたりしながら徐々に育てていく。育て方によってそれぞれ違う種類に進化するなど、育成要素が話題となり大ヒット。国内外で4,000万個を販売した。
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