→使用説明書 | Canola 130
キャノーラ 130 は1964年5月東京晴海で開かれた第28回東京ビジネスショウで発表され、10月20日に発売された日本で最初の電卓の一つ。テンキー方式で最初の電卓。
トランジスター600個、ダイオードは1600個を使用し、演算桁は1兆まで計算できるよう13桁に設定されていた。
発売当時の価格は 395,000円(北海道価格415,000円)で4か月月前に発売されたCS-10Aより140,000円安かった(1965年10月には360,000円に値下げされた)。
Canola 130には以下のような特徴があった。
@誰にでも操作できるテンキー式を採用、
Aニキシー管に代えて新しいディスプレイ装置である光点式表示を採用、
B事務机にのる大きさとした。
当時としては非常に先進的なマシンであった。
Canola 130 のスペック
桁数 13桁
演算速度 加算 0.01秒 減算 0.01秒
乗算0.25秒 除算 0.5秒
小数点 完全自動方式
演算素子 トランジスタ ダイオード
使用温度 0℃〜40℃
電源 AC100V
大きさ 260(H)×390(W)×510(D)mm
重量 18kg
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Photo courtesy : Mr.Frank Boehm | Canola 161
1965年に発売された。
16桁演算メモリー。完全自動小数点方式。
置数のオーバーフロー防止。
メモリーのオーバーフロー検出。
当時の価格は44万5千円。
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| Canola 120
1966年12月に発売された。
1,000億単位まで計算できる12桁。完全自動小数点方式。連続複合計算が可能。
オーバーフロー検知。
当時の価格は23万円。 |
日本経済新聞 1966.12.21. |
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida | Canola 151
1967年3月に発売された15桁1メモリー電卓。
15桁演算メモリー。完全自動小数点方式。
置数のオーバーフロー防止。
メモリーのオーバーフロー検出。
ディスプレイ装置には130と同様光点式表示ランプが使われており、ニキシー管ではないため故障が少なく消費電力も少なかった。当時の価格は370,000万円。
サイズ 260(H)× 390(W)× 510(D)mm。重量 19kg。
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光点式表示器
厚さ約1mmのアクリル板にドット状に穴をあけ、側面から光線を入射させる。入射した光は穴の部分で乱反射することで数字を浮かびあげさせる仕組み。
従来の放電管による数値表示と比べ寿命が長く(3万時間の長寿命白熱ランプを使用)、かつ高輝度で明るさにむらがない点が特徴として挙げられる。
キヤノーラ 130、 130S、 151 に搭載された。
キヤノーラ151の光点式表示 |
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Phote courtecy : Mr.T.Yoshida |
キヤノーラ130Sの光点式表示機構
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida |
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida | Canola 130S
1968年に発売された。Canola 130、161、151がスチール製のボディだったのに対し、Canola 130Sはボディーに樹脂を用い、サイズも小型化し軽量化を図った。
当時の価格 198,000円。
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| Canola 325
1967年に発売された高機能電卓。
複雑な方程式、統計計算を行うことが可能。
30桁の積、15桁の商、2組15桁の累算メモリー、5組15桁の定数メモリー搭載。
595,000円。
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日本経済新聞 1967.10.18. |
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Photo courtesy : Mr.Ignacio Sanchez
Photo courtesy : Mr.Frank Boehm
Photo courtesy : Mr.G.Georgiou | Canola 163
1968年5月に発売されたIC化高性能万能型電卓。
演算素子がICに置き換えられた16桁卓上計算機。
当時の価格345,000円。
写真はオーストラリアの大学で使用されていたもの。
この他、
IC化高級実用型 Canola 162 (265,000円)
一般事務用普及型 Canola 141 (198,000円)
高級計算用万能型 Canola325 (595,000円)
が発売された。
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日本経済新聞 1968.4.12.
Photo courtesy : Mr.G.Georgiou |
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| Canola 1200
キャノーラ1200は、1968年12月に発売された。
同年5月に発売されたキヤノーラ163とキヤノーラ161Sの後継機。
茨城の取手に一貫大量生産体制の工場を設け、設計・性能の簡略化とあわせ価格の低価格化を実現することで定価を12万6,000円まで引き下げることに成功し、「1桁1万円の計算機」というキャッチフレーズで発売された。
当時同程度の性能機が数十万円の価格で販売されていたのに対し、12桁表示で軽量(4kg)、小型であったことから電卓市場に大きな衝撃を与え、爆発的なヒットとなった。
Canonの12桁電卓
1968年 | 1200 | 126,000円 |
1969年 | 1210 | 139,500円 |
1970年 | 1201 | 129,000円 |
1970年 | L121 | 139,800円 |
1971年 | 121-A | 93,000円 |
1972年 | L121-F | 32,800円 |
1973年 | L1211 | 54,800 円 |
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日本経済新聞 1969.1.29. |
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida | Canola L121 (初期型)
1970年11月に発売された。
当時の価格139,800円。
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Canola L162
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida | Canola L121 (後期型)
L121は発売時期により、キーボード右上にあるボリュームスイッチの形状が異なる。
キーボード右上の小数点ダイアル(ロータリー式)は、初期型では基板に直接実装され、後期型では上蓋側に固定され基板と線で結線されている。
このスイッチは翌年発売されたCanola 121-A でも採用されている。
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Canola 121-A
Canola L121の翌年1971年に発売された。
機能はアップしたが価格は93,000円にまで低下した。 |
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida | Canola L121F
1972年に発売された。
当時の価格は59,800円。
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L1211
1973年に発売された。
当時の価格は54,800円。 |
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| Canola L100A
1972年に発売された10桁デスクトップ電卓。
チップにはテキサスインスツルメント社製の TMC1824とTMC1825 が使用されている。
電卓ケースはABS樹脂であるが、内部にはSAN-EI 社の印が貼ってあり、昭和47年5月9日に成型され、5月15日に接着されたことがわかる。
当時の価格39,800円。
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida | Canola L1000
10桁電卓。
25,800円。
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Photo courtesy : Mr.T.Yoshida | Canola L811
1973年に発売された。
当時の価格は29,800円。
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Canola L803
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| BS-121
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| LS-101Z
幅88ミリの非常にコンパクトなデスクトップ電卓。
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Photo courtesy : Mr.Ignacio Sanchez | Canola 1614P
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