電卓は1960年代初頭に開発され、1970年代半ばに今の形が出来上がったと考えられます。当時発売された電卓は機械式計算機と比べ、計算が速く、音が静かという特徴があり、大きな反響をよびましたが、一方では価格が非常に高く、躯体も大きく持ち運びができないなど大きな問題もありました。電卓の歴史はこうした問題をいかに解決するかという技術者の取り組みの歴史でもあります。
電卓の歴史は大きく以下の5つの期間に分類できます。 1 黎明期 電卓分野に各社が参入し始めた時期 2 LSIの導入 製造工程を減らし、価格を低下させるため、当時の最先端技術であったLSIなどを電卓分野に積極的に導入した時期 3 ポケット電卓の開発 ポケットに入れ持ち運びができる電卓を作るための各社が智恵を絞った時期 4 価格競争 ワンチップ電卓用のLSIが開発されることにより、価格が急激に低下し、各社の間で生き残りをかけ価格競争が展開された時期 5 液晶電卓の登場 数字表示機能に液晶が利用されることでほぼ現在の電卓の原型ができあがった時期。 これらを書く期間の代表的な電卓と合わせて示すと以下のようになります。 電卓の歴史上重要な機種と発売(発表)年
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